ではない。

新潟県中越地震
発生から数時間後、
震度のプロットが各市町村それぞれ
出揃っている時、

山古志村のエリアだけ、プロッティングが
「ない」、ということに気づいた人が
どれだけいただろうか。

完全に沈黙している。ブラックアウトだ。

夜が明け、
最も被害が大きかったのは実は
山古志村だった。

物理的にもっとも被害が大きかったため、
初期ではブラックアウトが起きてしまった。
しかし、すごいのはここからである。
長島という山古志村長の決断だ。

長島村長の決断は「全村避難」である。
自衛隊のヘリを総動員し、隣の長岡市へ避難させた。
その後は積極的にNHKをはじめメディアを利用し
山古志の惨状をアピールしている。
子供をヘリに載せ、上空から村を見せるという決断も
彼の意思を感じる。

さて一方、阪神大震災以来の震度7に見舞われ
行政が完全にストップした川口町。
ここは正反対。
町長の救援要請は震災エリアで最も遅く、
しかも最初に救援をいれたのは町長の居住エリアだった
という(あくまで噂)。
あまりの行政の駄目さに怒った住民はNHKにかけあい、
クローズアップ現代で特集させた、という。

確かに町役場が全壊というのはしょうがない。としても
同じのは山古志村もそうだ。

ここで言いたいのは二つ。
まず、初期の段階では
「ブラックアウトエリア」を早急に確認し、
そこに全精力を注いでそのエリアの情報をとる。
あかんことがわかったら部隊をいれる(どちらかといえば、被災していない災害対策本部)

そして、「情報のチャンネル」をどんな手を使ってでも
確保し救援要請をする(どちらかといえば被災したエリアのリーダー側から)

「地震と社会」(外岡英俊)
を読みながら考えていることだ。

結局どうしようもなくなったら
最後は「人」になる。

あと有事の初期の際もっとも影響力があるのは
「ラジオ」だ。
「テレビ」でも「新聞」でもない。

「テレビ」や「新聞」は平和な時しか機能しない。
その事実はメディア労働者は深く肝に銘ずべきだと思う。

あなたの助けが欲しいときにあなたはいなかった。
これこそ、最も最悪な男。
そういう男(メディア)にはなってほしくない。

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