「夏のロケット」。

2003年7月12日
これから、花火大会が全国各地開かれます。

そのどれかに行かれる方も多いと思います。

この本を読んでいったら、夏の夜のひと時が一風変わったものになるでしょう。

打ち上げ花火が全部ロケットだったら。
こんな妄想はとても楽しい。


ロケット花火を買い占めて、一気に点火したら
宇宙にいけるんではないかと思ったときが一瞬でもあった人におすすめ。


まずはその無邪気さから。

確かに宇宙開発には国力、政治的駆け引きが
展開されるが、まず、原点に戻ればこんな話から壮大なものが生み出されるのではないか。

少年のころの夢を持ち続けられるかどうか。
この物語はロケットに仮託して、それぞれ読者に昔の夢を再点検させられる。

「昔の夢」にはしたくない。
「夏のロケット」(川端裕人・文春文庫)


※※※


システムや教育をしっかり構築すれば、
殺人がなくなる、ということはありえない。

今回の事件で少年法の下限を下げたとしても
少年犯罪が減るだろうか。

ある場所での議論だが、

メディアは過去を捏造する、というテーゼは
ある程度正しい。

昔はこんなひどい事件はなかった、というが
果たしてそうだろうか。
過去にもこのような事件はあったと考えるのが
適当だ。

実証せよ、と言われれば難しいが、

被害者、被害者家族、加害者、加害者家族が
苦しみ、時には感情的な反応をするのは
しょうがいないとしても、

メディアが捏造した共同体幻想でもって
赤の他人がその事件をジャッジするのはどうか
と思う。それをつきつめると、国家が人を裁く意味ってなんだ?とも思われる。

ほんと慣習にすぎない。

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