おそろしい人がいたもんだ2

その人の名は氏家斉一郎。
今週号の「AERA」
佐野真一による「現代の肖像」。
佐野は以前に「巨怪伝」で正力を取り上げている。その延長には、務台、
小林、そして、渡辺、氏家。
魚住昭の「メディアの権力」でも
氏家はでてくる。

昨日の本田氏は完全な対極にいる。

対極にいるからこそ、その生き方は見事
なまでに似ている。

人間の欲望、嫉妬などぐろぐろしたものを
完璧にコントロールし、彼は頂点までのぼりつめた。本田もそうである。

メディア界で尊敬する人を二人挙げろ
と言われたら、
氏家と本田を挙げる。
伊藤千尋さんもいいけど、
泥さがない。残念ながら。

メディアマインドを有した人というより、
人間的に面白そうだ。泥い。

人間の最も美しい美徳は
欲望をコントロールできることである。
性欲、食欲、睡眠欲、権力欲。
あらゆる煩悩をコントロールし、
美しい絵を書けるか否か。

一回しかない人生、何ができるかってそれに早く気づくかどうか。


自制と忍耐。人間にとってこれ以上美しい
ものがあったら教えていただきたい。

そして、強烈な自信に支えられた、楽観主義。

これ以上は言えない。