メールを送ってみたら

今日一時間だけ、
姫が会えるという。

明日の正午のフライトで東京に行ってしまうので、
ぎりぎりなのである。

江坂のクライミングジムにいくついでに、
中抜けして、彼女の最寄の駅で待ち合わせることに。

んが、「25分遅れる」とのメールが。
そんなこと慣れとるわい。
ちょうどよかった。
まわりの町を見物できるってことで、ぶらぶら、
18時まで時間をつぶす。

そしたら、結局もっと遅れて、
しかも電車で江坂まで戻って、そこの
スタバで落ち合うことに。
姫は最後まで時間にルーズであった。

時間にルーズなやつは基本的に嫌いである。
しかし、なみだ目だったので許す。

最初は二人きりで会って、「好きだよ」
ぐらいは伝えておこうと思っておったのだ。
ドイツに帰るまえに。

結局、巣路もジムに来ていたので、こんなタイミングもずらされてもうたら、もう言う気もうせた。
巣路も呼んでみんなでお茶する。

みんなでお互いの住所を書きあってバイバイする。

クライミングジムに戻って、閉店まで打ち込む。
やっぱり女のこより面白いなあ。

地下鉄から出てみると、メールが来ていた。
「今日はおくれてごめんなさい。話したかった
ことって何？」
だって。

そんなこと気にしたそぶりも見せなかったくせして
なかなかの悪よのう。
正直に送ってやった。
「好きだよ」
って。