モチベーション。

2002年2月13日
再び京都に戻ってきた。

新聞記者の方と会う。
スロと無国籍も一緒である。
だから、どのような思想信条
をもった方であるかは、
想像がつくだろう。

熊おじさんみたいな風貌で、
眼光が鋭い。
こういう人ってテレビ局にもいるけどさ、
はったりか、それともほんまに
極限を乗り切ってきたか、
そのどちらか。

というか眼がいっている。
背はわれわれと同じくらいだったから、
180オーバーくらい。

つぶれかけの沈没船にいるわりには
そんなことおくびにも出さず、飄々と
毒舌を吐く。

「こんなことしていて、お金がもらえるなんて
ほんといいんだろうかと思うよ」

36歳とは思えない青っぷり。
普通ね、だいたい三十後半になりゃあ、
金にまみれて骨抜きにされているはずなのに。
自分のしていることに対してとても誠実なんだろう。

僕もテレビに関わっていた人間なんで、
話がそちらに及ぶ。

「そりゃあ、まじめな奴が毎日、DやHみたいな
のと、新地行ってたらあわんわな」

ジョブローテーションが普通のテレビ局が抱える、
一番の問題である。
こんなことしていて、庶民感覚など身につくのだろうか。

まわりは要領かまして、うまく泳いでいく人ばかり
だった。そうとしか見えなかった俺にも
問題あるわけだし。

それもかっこいいけどね。俺はできない。
それだけのこと。

別れしな、俺の山岳部時代の先輩で新聞記者になった人と同期だったらしく、
一緒に岩登りに行ったらしい。
核心で15分以上粘っていたらしい。
で、最後にはしっかり登ったらしい。

不器用だけど、熱い人なんだな、
ってわかる。
楽しそうな眼になっていた。
連れて行く先輩も先輩らしいが。
ほいほい行くおっさんもおっさんやな。
あきらめない人らしい。
こういう人って山に強いんだよね。


おれは山に行こうとして、実際に行動をおこした
人を無条件で信用する。

人間には二種類あって、
「跳ぶ奴」
「跳ばない奴」
に確実に分類される。

俺の最近は
「跳ばない奴」。

それが別に悪いこととは思っていない。
「跳ぶ」タイミングを待っているだけだ。

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